(解答付き)必要なのは7本の赤い線で全ては厳密に直角でなければなりません

2015/02/01

何か自分ではどうにもならない時,それを専門家に依頼するということがあります。
専門家は依頼を受け,それに応えます。
しかし,依頼の中には・・・

下の動画は,とても親しいSEから紹介されたもので,ロンドン在住の脚本家Lauris Beinertsさんによる「The Expert(専門家)」という作品です。
無理難題をふっかけられるエンジニアの悲哀を描いたものだそうです。
実社会でよくある光景だと,世界中から共感のコメントが寄せられています。

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さて,この動画には裏の意味もありそうです。
依頼者は「何とかしてくれるだろう」「何とかしてくれるかもしれない」と思って,専門家に依頼するわけです。
ですから専門家は,できるだけ何とかしてあげなければなりません。
それは行政書士でも同じです。
仮に出来ないとしても,「こうすれば出来る」という条件を示してあげるべきだと思います。
なんとこの依頼者は「透明のインクで描いた見えない線」でも線として認める,というほどの柔軟性の持ち主です。
しかも,この動画の依頼は完全に実現可能です。

つまり,依頼者の話をちゃんと聞くこと。与えられていない条件を勝手に思い込まないこと。あらゆる可能性を検討すること。
そんな専門家としての心構えを再確認できる,いい動画だと思います。
答えが分かってからもう一度見ると,この専門家の頭の固さ,知ったかぶりを皮肉った動画のように見えて二度楽しめますが,言うは易く行うは難し,というさらに裏の裏テーマまであるのでしょうか。

さて解答例ですが,自分で考えたい方のためにリンクにしておきました。
依頼者の要望は,以下の4つだけです。他にはありません。
@「必要なのは7本の赤い線で,全ては厳密に直角でなければなりません。いくつかは緑のインクと透明のインクを使います。」⇒例えば私ならこういう提案をします
A「線のうちのひとつを子猫のかたちに出来ますか?」「鳥なら?」⇒@が分かれば簡単
B「赤いバルーンもあります。膨らませることができるかわかりますか?」⇒それはどうぞご勝手に
C「バルーンを膨らませるとき,それを子猫のかたちに出来ますか?」⇒参考画像

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